From:マーケティングコンサルタント 新井翔平
おどろいた。
イベリコ屋 六本木店。
先日、中野のタイ料理屋さん、「タイ屋台999」の解説記事を載せましたね。
それに匹敵する、
いや、それ以上の事例がありました。
イベリコ豚がキープできる店。
![](http://shoheiarai.com/wp-content/uploads/2017/05/スクリーンショット-2017-05-21-18.31.03.png)
人質作戦。
顧客がよく使うものをお店の側で「預かる」ことが出来れば強いですよね。
例えば、
オーダースーツ屋さん。
男はだいたい、ファッションとか、
考えるのがめんどくさいから、
丸っと誰かに考えてもらいたいって欲求あると思います。
自分の身体の首回りや肩幅、左右の腕の長さやウエスト、
脚の長さなど、
あらゆる数字はもとより、
過去に購入した履歴から逆算して、
それらに会うコーディネートが入荷したら逐一ダイレクトメールでお知らせをしてくれる。。。
もう、考えるの面倒だからお任せしたくなりません?
あるいは、
ホットペッパービューティ。
リクルートは、かつては日本を代表する営業会社でしたが、
近年、トップ層の英断(愚断?)によって、
現在はIT企業への道を爆進しています。
何せもはや、本社では営業マンをほとんど採用しない。
営業機能はすべて代理店に任せて、
自分たちは優秀なエンジニアを採用している。
かつては営業力にものを言わせて、
日本中の美容室にテレアポから広告枠を販売していましたが、
今は、
いかにすれば、、、
予約システムを抑えることが出来るかどうか。
これ、美容室側からしたら恐怖でしかありませんよね。
顧客リストをホットペッパーに人質に取られるわけです。
メールアドレスも、名前も、電話番号も、
いわば、リクルートが生殺与奪権を握ってる状態ですよ。
僕が美容室のオーナーなら絶対に使いません。
ガンガンで新聞オリコミと自社サイトで集客して、
データベース化して、
最終カット日から一定の間隔でメールが届くシステムを構築するでしょう。
でも、
お客様がよく使う「何か」を預かることは出来ないだろうか?
先日の「タイ屋台999」は、極論、
「ディナー永久無料権」を買いさえすれば、お店的には1度も来なくてもOKなわけです。
それはイベリコ屋も一緒か。。。
でも、
何が一番エグいって、、、、
塩分濃度が濃ゆいからワインがばかばか売れるらしい笑
生ハムってしょっぱいじゃないですか。
だからキープしてる常連客は、来るたびにばかすかワインを開けるそうです。。。
本当に恐ろしい。。。
しかも、
どう考えても「タイ料理」より「イベリコ豚」の方が、
一緒に飲むお酒の単価を上げやすそう。
(タイ料理をディスってるわけでは決してありません…m(_ _ )m)
お客さんの「大切な何か」を預かれないだろうか?
これはちょっと表現がゲスいですね笑
でも、見方を変えると、
お客さんの
「意思決定を簡略化させてあげている」
という価値を提供しているようにも表現できそうです。
人は考えることが大嫌い。
自分で考えるくらいなら、
あるいは新しい店に行って失敗するリスクを背負うくらいなら、
安定の場所に行きたい。
その理由づくりとして、
イベリコ豚キープ。
無理があるか。。。笑
でも、そんな感じです。
「大切な何かを預かる」
あるいは、
「辞めたくて仕方がないことを辞めさせてくれる」
そのポジションを手に入れることが出来れば、
お客さんがあなたにお金を払う理由になると思いませんか?
イベリコ豚寿司食べたい… あらい
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