From:マーケティングコンサルタント 新井翔平
東京の人はあまり馴染みがないかも知れません。
以前、東京以外の全国で放映されていた関西のローカル番組、
「たかじんのそこまで言って委員会」というテレビ番組がありました。
この、そこまで言って委員会。
日曜日の昼放送であるにも関わらず時には最高視聴率20%を超えるなど、
本当に東京で放送してないの?と疑いたくなるくらいすごい数字を獲っていた、
保守系人気評論番組でした。
その名物評論家の一人に、故・三宅久之さんというおじいちゃんがいて、
可愛らしい見た目と裏腹に辛辣で辛口な評論で人気を博すおじいちゃんでした。
三宅さんがよく仰ってた言葉の中にこんなのがあります。
それが、、、、
「戦力の逐次投下ほどの愚策はないっ!」
[せんりょくのちくじとうか]と読みます。
「逐次」ってのは、チョコチョコと小出しにする、というイメージでOKです。
元々は「孫子の兵法」にある言葉で、
戦場で将の最も愚かな策の一つがそれであると。
「これぐらいでいいかなぁ〜…」
って感覚で出撃させる兵の数を決めて、
少しダメージを食らったら、
「もうちょっと追加するか…」
と少しずつ兵を増やし、
また前線で兵たちが死んで行くと、
「あとこれぐらいでどうだろう…」
と、ちょっとずつちょっとずつ小出しにしていくスタイルです。
孫子はこれを「最も愚かな策」と呼び、
勝ちを狙いに行くときは、
どれだけ無駄だと思われても、
余分だと思われても、
ガッッ!!! と、圧倒的大多数の兵力をもってして、
敵を殲滅せよと。
その方がちょっとずつ小出しに兵を送った時よりも、
トータルでダメージが少ないんですってね。
今日の午前のクライアントさんとの打ち合わせ時の話。
たまに、
誰からも学んでない天然なのに、商売センスが卓越してる、
野生児みたいな経営者さんっていませんか?
今朝の方はそんな感じで、ドクターなのに営業力がかなり強いという異色の方です。
とある分院のWEBマーケティングをお手伝いしてて、
週の半分が休診日なので、
電話問い合わせの機会損失を減らしたかったから、
「秘書サービスを入れます?」とご提案していました。
でも、
正直僕にもどっちが良いかは分からないんですよね。
メールや留守録で十分対応出来る可能性もある。
あるいは、休診日に予約電話が集まりやすく、機会損失につながる可能性もある。
マーケティングはテスト改善の哲学ですから、
実際に広告費を使って、
広告を運用し、アクセスを集め、
その中でデータを取りながら、
「この曜日は電話が少ないね。」
「十分メール問い合わせでも対応出来るね。」
「秘書サービス入れる程では無いかもね。」
と、最終的に外す可能性もあります。
あるいは外さない可能性もあります。
先生の顔色を伺いながら次の言葉を考えていると…..
「よし、はじめですからまずは入れましょう。」
と、休診日の電話対応に秘書サービスを導入しながらテストをして行くこととなりました。
本当に、
本当に些細なことなんですが、
こーいった瞬間瞬間に「大きな意思決定」が一瞬で出来て、
もしそれを使わないなら使わないで、すぐに損切りをする。
損切りし終わってから、「あれは無駄だったなぁ〜…」ではなく、
「データが取れてよかった。」と、パッと切り替えることができる。
こーいう判断が素早く出来る経営者さんが、
僕はすごくカッコよくて、
一緒にビジネスが出来るのをすごく自慢したくなる気持ちになります。^^
戦力の逐次投下は、広告費にも当てはまります。
ガッッと勢いよく投資した方が、
ビビってチビチビと使うよりも、
短期間でデータが取れて、
長く投資回収の期間を用意することが出来ます。
ビジネスは常にランニングコストがかかるものなので、
攻める時に一点突破で攻めないと、
守っていてもいずれジリ貧になってしまいます。
少ない運転資金の中で、勢いよく広告投資をするのはまるで、
緩やかに墜落して行く飛行機が、
地面に向かって一気に加速するようなものかも知れません。
でも、浮上するための推進力を得るためには、
瞬間的に、
墜落しながら地面に向かってアクセルを全力で踏む
というシチュエーションも、企業によっては必要な時があります。
こわいけれど、
勇気を持ってアクセルを踏めば、
新たな現実が見えてくるものです。
戦力の逐次投下。ダメ、ゼッタイ。 あらい
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