From:新井翔平
他人の不幸は蜜の味。
昔読んで、ブックオフに売り払った本ですが、何だか本が呼んでるような気がしたのでもう一度アマゾンで再購入しました。
借金の底なし沼で知ったお金の味
~25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記~
やっぱり面白い。
著者の金森重樹さんは、ダンケネディの本を監訳したり、、
ジェイエイブラハムの本を監訳したり、、
あと、
私の好きな言葉である、
「札束にライターで火をつけろ」が出てくる
などの、良質なマーケティングの本を世に送り出しているほか、
のように、
人間関係にまつわる処方や、マネジメント手法につながる書籍も監訳しています。
日本のビジネス書マーケットに、神田昌典さんが及ぼした影響は計り知れませんが、
私的には、
金森さんの「選定眼」も神田さんに匹敵すると思っています。
そんな金森さんの、
27歳から5年に渡って続いた1億2千万円の借金、
年利24%との戦いの記録が本書には書かれています。
中でも私が特別取り上げたいのがこの言葉、、、
「毒を以って、毒を制す。」
この本の中で、金森さんは最終的に自ら事業を起こし、
ビジネスを成長させることによって、
3,900万円の借金を一度完全にスリ、
無一文から5年後に利息を含む5,400万円を現金一括で返済し、
遅滞損害金を免れる和解で決着をさせます。
年収200万円だったフリーターがひょんなことから策謀にハマり、
3,900万円の借金を負うわけです。
普通なら首をくくります 笑
この本にはちまたに流行る「起業」をテーマにした、
夢や、
理想や、
好きなことをして、
ワクワク、
幸せな小金持ちや、
自分のやりたいことをやる、
自分らしく生きる、
そんなキラキラしたワードは、、、
微塵も出てきません。
生きることの「夢」とか「希望」とか、
そんな言葉が別世界の事柄に感じられるくらい、
「人並みの幸せ」を求める可能性をすべて奪い去ってしまう、
膨れ続ける借金という巨大な壁。
極めて、
現実であり、
極めて、
ノンフィクションです。
あるのはただ一つ、
どうやって、
「理詰めで億万長者になるか?」
です。
想像を絶するプレッシャーの中、
「毒を以って、毒を制す。」
大量の借金を抱えながら、
さらに借金を背負って広告費を投じ、
まさに札束にライターで火をつけて、
毎月毎月膨れ上がる遅滞損害金78万円、
金利月額38万円と隣り合わせになりながら、、、
どうすれば稼げるのか?
どうすれば生き延びれるのか?
どうすればここから脱出できるのか?
もう一度言います。
「大好きなことをして生きる〜〜〜 ^ ^ ♪」
とかじゃないんですよ笑
どうすれば死なずに済むか?
どうすれば生き延びられるのか?
自己破産すら出来ず、
退くも地獄、
進むも地獄の中で、
どのようにして自らの事業を、
したたかに回転させていくのか?
改めて読了後に持つ感想は、
事業を起こすとは、
稼ぐということは、
資本主義経済の上層に駆け上がるということは、
かくも厳しいものなのか、、、と。
もちろん、
自分がどのような価値を社会に届け、
どこで満足を得るのか、
理想とする「在り方」次第で、
「ものさし」はいくらでも変わります。
でも、定期的に読み直すことで、
自分自身の事業の予測の甘さや、
ロジックの弱さ。
脇の甘さが、
ピリっと閉まる。
読むだけで「兜の緒が締まる」ような本です。
来年の目標を考えるに際して、導かれるように再購入したのも、何かのご縁だったんだろうなと思える、
そんな良書です。
オススメです。
借金の底なし沼で知ったお金の味
~25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記~
とりわけ、
コーチ・コンサル・セラピスト・フリーランスとして近年起業したての方にこそ、ご一読を心からオススメします。
あらい
P.S.
無料レポート