From:新井翔平
お金欲しいですか?
と聞かれたらなんと答えますか?
「そりゃ欲しいだろ…」
って思いますよね。
でもここで一度深掘りしてみて欲しいんです。
あなたが本当に欲しいものは「お金」ですか?
ほとんどの場合違うはずです。
なぜなら、あくまで「お金」は何かを達するための手段だから。
その先に欲しいものは何でしょう?
お金で買える服や車や旅行に行くことだったり、
故やしきたかじんみたいに北新地で金を使いまくることだったり、、、
さらに深掘ってみましょう。
いい服を着たり、いい車を買ったりしても、この世の中に自分一人しかいなかったなら、、、
もし世界が自分一人なら高級品を身につけても、それって楽しい?
ほとんどの人は「承認欲求」が購買のモチベーションになっている。
さらに深掘ってみたときに気づくはずです。
素敵な旅行に行って写真を撮ることも、高級な身なりで高級なレストランに行くことも、「自慢する権利」であったり「人から良く思われたい」みたいな欲求を満たしたい、という感情が見えて来るのではないでしょうか?
何が言いたいかと言うと、、、
モノをモノとして売るのは限界がある。
例えば、「時計」という商品があります。
時計のモノとしての価値は何でしょうか?
・時間を正しく刻む…
・水に濡れてもOK…
・ちょっとした衝撃にも耐えてくれる…
・夏場汗をかいても革が臭くならない…などなど
ではないでしょうか?
もしそうであれば、
すべての「時計」という商品は10万円くらいのG-shockで十分なはずです。
でも、世の中にはロレックスもあればパテックフィリップなど、目ん玉が飛び出そうなくらいの高価な時計がありますよね?
100万円のロレックスの「時計」は10万円のG-shockよりも耐久性に優れているのでしょうか?
より正確に時を刻んでくれるのでしょうか??
そんなに変わらないはずです。
ひょっとするとG-shockより不便になるかも笑
*余談
昔、
自営業をやってたうちの親父はロレックスの金時計を何かで大きく儲けた時に買ってました。
嬉しそうに僕に自慢してましたね。
ただ、その翌日から毎晩その時計を持ってグルグル腕を回転させているんですよ。
何かのストレッチか体操かと思って聞いてみたら、
「これな、使ってなかったらすぐ時間が狂うねん」
と。。。。
(経営者って変な生き物やな~)
と思ったもんです。
*
あなたが売っているモノは何ですか?
商品を商品として売ると、すぐに限界が来ます。
「保険」を「保険」として売っていませんか?
「リフォーム」を「リフォーム」として売っていませんか?
「車」を「車」として売っていませんか?
お客様はその商品の先にある未来、便利さ、快適さ、安心、安全、素敵な体験、
もっと先にある、
自慢できる権利、満たされる承認欲求や、人から良い人だと思われたい気持ち、
時には誰かを見返してやりたいっていう復讐心など、
その人それぞれに様々な欲求と「購買する理由」があります。
ダイエットサプリをサプリとして売っても売れません。
ダイエットの先にあるロマンスや、そのさらに先にあるセックスの欲求を刺激するから売れるのです。
あるいは別れた彼氏を見返してやりたい復讐心、
あるいは人目を気にせず思いっきり食べたい!って欲求。
あなたが売っている感情は何ですか?
だんだんわかってきましたか?
最後に、
僕の知り合いで2800万円の腕時計を持ってる人がいます。
彼にその時計を持っててどんな気分か聞いてみました。
すると、、、
「せやな〜毎朝左手にフェラーリはめてる気分やわ!」
彼は「時計」を買ったのでしょうか?
それとも他の「何」を買ったのでしょうか?