From:新井翔平
品川の懇親会で飲んだ後の代官山蔦屋書店より。
今度受講することになった講座の先生から、懇親会で興味深いお話を聞いた。
先生の商業出版第一号。
これは、その先生が30代前半の頃、とある巨人のような日本の成功者にインタビューした音声をもとに作られた書籍。
その成功者は、巨大テーマパークを日本に持って来たり、万博を成功させたりと、伝説級の実績を持つ凄腕のプロデューサー。
当時の先生からしたら、70代半ばのその成功者は、それはもう巨人のようなメンターだったはず。
そんな成功者と、若かりし先生はひょんなことからインタビュー音声を書籍に残すという活動に向けて取り組み始める。
条件は、、、、
著者名も印税も、全て先生が総取り。というか成功者からそうしなさいと指示を受ける。
先生に莫大な利はあっても、成功者には何の利もない。
ましてや、まだまともに著者としての実績もない30代前半の若者と組んで、その書籍の出来が悪かったら、成功者にとっても最後の最後で汚点を残すようなことになりかねない。
それでも成功者は若き先生に全てを委ねた。
成功者の悩み。
一般的に、経済的にも、時間的にも縛られない、いわゆる「成功者」と言われる人々。
彼らは誰の指図も受けることもなく、好きな時に起きて、好きな時に、好きな人と、好きなことをすることが出来る。
そんな彼らに、「悩み」なんてあるのだろうか?
と。
一般的には、思われる。
事実、
ある。
これは僕の意見だけど、2つある。
それは、、、
「退屈さ」と「嫉妬」。
まぁ、
退屈だろう笑
ちょっと想像するだけで僕も、憧れはするけれど、実際のところ、退屈だろうなと思う。
もう一つの「嫉妬」。
これは、誰かの記憶の中で生き続けたいと願う欲求。
多くの成功者が、本田健の書いた「ユダヤ人大富豪の教え」に出てくる、あの「ゲラーさん」のように、
将来有望な若者が自分のもとに訪れて来て、
「あなたの成功の秘訣は何ですか?」
「僕もあなたのように成功したいと思っています」
「あなたのようになりたいので、その秘訣を教えてもらえませんか?」
と言って、弟子が近づいてくることを、
今か今かと待っている。
「ゲラーだけずるい」
と、みんなゲラーさんを嫉妬している。
僕自身、営業マンだった頃、
得意だった質問の一つが、
「あなたの成功の秘訣は何ですか?」
だった笑。
「僕もあなたのように会社を持って、
人を雇い、
社会に貢献する経営者になりたいんです。
その秘密を教えてもらえませんか?」
これを聞くと、たとえそんなに儲かっていない社長だとしても、それはもうベ〜ラベラと喋る喋る笑
ひとしきり聞いて、気持ちよくなってもらったら、多少商品のことはわからなくても買ってくれた人もいた…
(もちろんちゃんとサポートをする)。
若者が持っているものは「時間」と「やる気」だけだろうか?
僕はもう一つあると思う。
「自分という若者を育てる権利」だ。
若者は富裕層や成功者と呼ばれる人に、堂々と、
「自分という若者を育てる権利をあなたに与えることが出来ます」と、
言ってもいいと思う。
そして対価として、そのメンターの知恵や、経験を伝えてもらい、自らの肥やしとする。
その恩は、何も「上」に返さなくたっていい。
それらの知恵や経験は、またその若者が成功者と呼ばれるようになった後、
訪ねて来た次の若者に対して惜しみなく届けてあげることで、人間の営みは続いていくんだと思う。
あらい・ペイフォワード・翔平
PS:
先生は先生で、
(1) 成功者は自分の知恵を後に伝えたがっている
(2) 成功者は喋りたがっている
これを、結果として当時の自分は満たしていたことを述懐されていた。
PPS:
自分も自分で、
先生からそれらの叡智を引き出し、
ブラッシュアップして後世に伝えていければなと思います。
P.S.
無料レポート